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春夏秋冬、山遊び中心のレポート&備忘録


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中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>

山が大好きな皆さんにツェルトの重要性を再認識して欲しい!
ちょうどイメージにぴったりの画像がネットにあったのでお借りしました。
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_18421118.jpg


今回の縦走で通過した空木岳ピーク手前の南側斜面に大きく突き出た岩稜がある。
その寝基に一つの遭難碑がある。




昭和53年6月にお亡くなりになられた方の為に添えられたものだ!

遭難碑は地元の大峰や台高、比良辺り、アルプスのあちこちで目にする事はあるのに何故今回気になったかと言うと・・・・・・・・・・・・・

我々は前日に南駒ヶ岳と赤薙岳の真ん中の百閒ナギにある『摺鉢窪避難小屋』で一夜お世話になったんだが、小屋内に置かれてる寄せ書きノートに目を通した時、我々が記入する前に記入された方が、この亡くなられた方の為に追悼登山に来られていた事を文面から知った。
文面からは当時の山仲間数人で登って来て代表者が記入したような感じだった。

今回、亡くなられた方に全く面識も無い僕が勝手にここに書くのは失礼に当るのかもしれないが、きっと、追悼登山で登ってこられた方々(多分年齢的には60歳前後の方々だと遭難碑の打刻字から推測できる)も、同じような遭難が一つでも無くなる事を心から祈っておられると思うので敢て書かせてもらう事にした!

あくまで僕の推測だが、疲労凍死か急な病気発症が原因のような気がする。
急な病気発症の場合は防ぎようがないかもしれないが、疲労凍死については事前対処で防ぐ事が出来るのではないか!
と思う。
勿論、方法は一つでは無く色々とあるかと思う。

その一つの方法として、誰でもが簡単に出来る事前対処法として今回題目に挙げた
【ツェルト活用】を書こうと思ったので興味のある方は参考にされて下さい。


6月や7月と言えば下界では梅雨が始まり蒸し暑い季節。
ほとんどの人が半袖でも暑い!暑い!
とぼやいてる時期。
だが・・・・・・・・・・・・・・・

森林限界を超えた山域では、天候によっては、下界の感覚で半袖で居ようもんなら数分で低体温症になってしまう。
勿論、低山だから大丈夫!
と言うわけでは無く、低山であっても十分あり得る事。
気温の高い夏場であっても、山の上できつい雨にやられると一気に体感的には真冬と言っても過言でない状況に陥ってしまうからだ!

最近で世間の影響が大きかった2009年7月のトムラウシの遭難事故もだが・・・・・・・・・・・

僕がよく覚えているのは、仕事の関係で行きたくても山に行けない期間2011年辺りから2012年の秋にかけては山に行けない代わりに情報だけは取っていた時の悲しい事故・・・・・・・・・・・
2012年のGW北アルプス後立山の天候急変による3組の遭難事故を代表に低体温症による疲労凍死事故が相次ぐ。
うち1組は5月といえども冬山を想定したしっかりした装備をしていたのだが・・・・・・・・・・・・

その他、去年も今年も山では悲しい遭難事故が相次ぎ、数え出すと切りがない位だ。

中でもツェルトを持っていた事と、救助に尽力された関係者の方々の低体温状態からの的確な救護処置によって救われた命は多い!


疲労凍死と低体温症は密接な位置関係にある。

よく登山の事故は難しいとか危険区域!と周知されてる場所では少なく、一見なんでもないような場所で起こる事が非常に多いと聞く。
気が緩んで注意散漫になったから!
とか言われる事が割と多い。

これと同じで、一般的には意外に5〜9月の比較的気温が高い時期の疲労凍死が多い事は悲しいかな、否めない事実でもある。
寒い時期は皆がそれなりに防寒準備をしっかりして入山するし雪の中に飛び込むんだから、前持っての準備も十分すると思う。
だが、夏場はどうか!?

気温も暖かいし・・・・・・・・・・・・・・・
日帰りで距離も短いし・・・・・・・・・・・・・
簡単なルートだし・・・・・・・・・・・・
何回か歩いてるし・・・・・・・・・・・・・
夏の雨は逆に涼しくなって気持ち良い・・・・・・・・・・・・・
とか
その他色んな理由を自分で見付けては準備と装備を怠ってるように思えてならない(≧∇≦)

もし、あなたが先に挙げたような考えで居るとしたら、ほんの少しでも良いから夏でも山では予期せぬ天候悪化に遭遇すると低体温症に簡単になってしまう!
という事を自身に戒めて欲しいと思う。

【凍死】は真冬の雪山だけでは無い!
という事を。


【因みに低体温症の定義としては次の通り】

通常の身体の中心体温(直腸温)は、人それぞれ誤差はあるが37度平均と言われている。
通常の状態から中心体温が下がって行く過程によってその症状も変わる。

前兆(~35度)
意識的には正常だが、指先を使う細かい作業等が出来なくなる。少し寒気が走り震えを覚える。

軽症(35~33度)
物事に無関心になり震えが大きく足元がよろめき、話し方がドモリ口ごもるようになり眠気を感じる。

中等症(33~30度)
心拍数が低下し始め、更に意識が薄れ運動能力が急激に低下し人によっては会話が支離滅裂し応答もしなくなる。

重症①(~25度)
錯乱状態で瞳孔拡大、幻覚を見だし心拍が大きく下がり呼吸数が正常時の半分になる。

重症②(~20度)
昏睡状態に陥り筋肉が硬直し腱反射消失、心房細動が起こり仮死状態。

重症③(20度以下)
心室細動が起こり心停止及び脳波消失しほぼ死亡状態。


万一、山行中に悪天に見舞われてしまい身体が冷え切り、自分で低体温症の兆候があると気付いた時は
可能であれば救援要請をする事だが、付近に登山者等が居ない場合は自ら対処しなくてはならない。
自身でなんとか対処出来るのは中等症迄、中心体温が33度までと僕は学んだ。

その対処方法は……………

1、なんとか風雨雪を避ける。
2、湿ったウェアや靴下等を乾燥したものに替える。
3、シュラフ等に包まり暖を得る。
4、腋や鼠蹊部を温める。

これらが最初に行う基本的な自己の応急措置。
当り前の事のようだが、これがなかなか出来ないのが現実ではないかと思う。

何故か?

簡単な事で、状況は暴風雨か暴風雪だ。
横殴りや滝のような風雨雪がガンガン襲ってきて目も開けていられないような状況の中だ。

その風雨雪から身を守る為には・・・・・・・・・・・・・・
なんらかの『屋根』が無ければまず難しいでしょう!

例えなんとか出来たとしても数秒数分後には全身ビチョ濡れで寒さでガクガク震えるしかない。

1番の小屋かテントに入って風雨雪を避けれるのが一番良いが・・・・・・・・・・・・・・

日帰り山行でテントを持っていない場合は、テントを出して・・・・・・・・・・・・・・は不可能。

近くに小屋があれば良いが・・・・・・・・・・・・・・・無ければ・・・・・・・・・・・・・・

万一、自分が稜線を歩いていて急な天候悪化で暴風雨や暴風雪にあってしまった時。
5月や9月の世間一般の過ごし易い時期でも暴風雪になる事はよくある!

そんな時、ほんの数百グラムの小さいペラペラのナイロン生地の【ツェルト】を持っていると持っていないとで、その先の自分の運命が大きく変わる可能性が高い。
としたら・・・・・・・・・・・・・・・・

ツェルトの重要性とその有難さを再認識するはずだ。

ツェルトよりは少し嵩張るがテントのフライシートでも代用は十分可能だ!
最悪シュラフカバーでも無いよりはましだ。

でも、僕は軽量でコンパクトに収まり使用用途の広いツェルトをお勧めしたいし、日帰り山行だとしても万一装備としてでは無くツェルトは是非とも【基本装備】としてザックに追加して欲しいと思う。

じゃあ、自分も日帰り山行でもツェルトは持って行こう!
と思ってくれたとしよう(^_^)

次は持って行き方だが・・・・・・・・・・・・・・

よくツェルトは御守りのような感じでザックの底にいつも入っている!
という事を、よく耳にする。

持ってないよりは絶対的に持ってるに越した事は無いが、一つの使い易い方法をご紹介したいと思う。

僕の場合、ツェルトは雨蓋か背面のポケット等に補助ロープとセットで収納してる事が多い。
緊急で使う事が無いよう天候や入山する山の事等、事前調査やそれに伴う準備を可能な限り実践してるので、僕自身も本当の緊急対策でツェルトを利用して命拾いした経験というのは正直無い。
だが、万一の時の為に練習はよくしてる方だと思う。

今回2号に使い方を教える事も含めて下山中に実践してみた!
めちゃくちゃ簡単なので是非一度試してみて欲しいと思う。


例えば、山の稜線でかなり疲れた状態でそろそろ体力も限界に近いがあと1~2時間も歩けば宿泊予定の山小屋に到着する!
ってところで、急に暴風雨が襲って来た!

その暴風雨の程度にもよるし季節や時間帯等細かい項目は多数あるが、かなり疲れた状態でまだ稜線を1~2時間も歩かないといけないような状況であれば無理して動かず、まず、身体の急激な冷えを防ぐ為の対処をすべきだと僕は師匠から学んだ!

正解かどうかは解らないが、僕は得策だと思っている。

急いでレインウェアを着込んで当面の対処はしたが、近いところには避難小屋も暴風雨を避けれる場所も無いとしよう。
長時間暴風雨に当たっているのは危険なので次の対処として、なるべく強風の影響を受けない斜面の窪地を探してザックを目の前の足元に下ろす。
今回は練習なので置いたザックの真ん前に樹があるが、実際では間違っても大きな樹の幹に近いところは駄目。
落雷に会う確率がグッと上がるからだ。
斜面が急で窪地が探せず周囲にはポツポツ樹しかない場合は、樹の幹から2m以上離れ、樹の頂点を45度以上の角度で見上げる範囲内で姿勢を低くするのがベスト。
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_1844591.jpg


雨蓋のジッパーを開ける。
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_18442581.jpg


中からツェルトを引っ張り出しながら身体に被せて行く。
この時多少は濡れるが、ほんの数秒で身体全体をツェルトで覆う事が意図も簡単に出来る。
(今回は小さいスタッフサックにツェルトを収納しているが、裸のままツェルトのジッパーを開いた側が手前にくるように押し込んでおくと尚早く身体を覆う事が出来る)
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_18462210.jpg


身体全体を覆う事が出来たら被ったツェルトの中からザック全体も覆い、ザックを自分の前側のツェルトの生地の上に置いて重しにする。
(ツェルト内部から見た感じ)
こうする事でツェルトが安定し外部からの雨風の侵入を大幅に防いでくれる。
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_1846405.jpg


ほとんどのツェルトは底が割れていて紐で結んだりスナップボタンで止めたりするようになっているのでテントの様に底面が防水では無いが、身体が暴風雨や暴風雪の直撃から守る事が出来れば良いのだ。
中からストックを立てて空間を確保しても良いが落雷対策として頭上空間はほぼ無くなるが自分の頭より高くストックは立てない方が良い。
斜め後ろに向けツェルト上部を自分の後ろに引張りながら張る感じが好ましいだろう!
たった、これだけの事だがツェルトの外と中では天国と地獄と言っても可笑しくない位の差を体感する事が出来る!
外から見たらこんな感じ。
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_18471089.jpg


ツェルトの中ではザックと向い合せの形で自分が居るんだが、少しのスペースがあればザックからストーブを出して暖かいお湯を作って身体を芯から温める事も難しい事では無い!

2人で使用する場合は対局にザックを重し変わりに置いてザックを背凭れにする感じで2人が向き合う形にする。
3人はスペース的にしんどいが、2人だと簡単な食事位は出来るし、1人なら十分なスペースが取れるので逆に空間を小さくする方が効率的だと僕は思っている。

本当の緊急で無くても、普段の日帰りハイキングの途中に練習してみると良いと思います!
特に急な雨や思った以上に寒く感じる日の休憩とかに!

仕舞う時は、綺麗に畳む必要は無く、そのままグイグイ雨蓋に押し込んでいけば良い!
濡れててもいいように、雨蓋か背面のポケットに収納してる理由はこれ(^-^)
中央アルプス山行レポ本編の前に、是非ご一読下さい<(_ _)>_c0147398_18474152.jpg


これからの夏山シーズン。
楽しむ事が一番だけど万が一の事も考えて、今までツェルトなんて!
って思ってた人は、是非試してみて欲しいなあ!

そして、夏の次にやってくる雪山シーズン!

特にBCに滑り系で入る人、ツェルトもしくは簡易シェルターは必須アイテムとすべきでしょうね!
BCに滑り系で入山するのにヘルメットは被らず、ビーコンもゾンデも持たずショベルさえ持たずにアルプス辺りの沢筋や雪渓を下から登山者が登って来ていても気にせず滑り降りる!
ってな感じの方もたまに目にしたりしますが、正直これは論外だなぁ〜

登山とBCでの危険を分けるのは難しいけど、一般登山よりBCの方がより危険遭遇の確率が高い事からよりしっかりした装備が更に求められる!
その事がわからない見掛けだけの奴とは絶対に一緒にハイクアップ&ライドはしない!
と僕は22の頃師匠に強く言われ教えられたので、僕自身も装備は無い無いずくしでゲレンデの延長のような感じの軽装でBCに平気で入るような方とはご一緒したくないなぁ〜!
って思ってます。

まあ、人それぞれなんで好きなように自由にしてOKなんだろうけど、ツェルトって意外と使えるGearだと感じてもらえれば!
って思ってます。

ツェルトについては、blog繋がりのお友達「それいいな!」の山道具の目目連さんの
このレポでも凄く参考になる事を書いてられるので是非覗いてみて下さい!

また、今回も楽しくない内容のレポになったかもしれないけど称賛してくれる方も沢山居るかも!
って事で、今回のレポはおしまいm(__)m




これから本番の夏山登山の遭難防止に少しでも役立ちますように(^_^)v

by bphiro | 2014-07-26 19:54 | 道 具