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春夏秋冬、山遊び中心のレポート&備忘録


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ENを含めたシュラフの薀蓄(^_^)/~ 

ENを含めたシュラフの薀蓄(^_^)/~ _c0147398_17272797.jpg

ダウンシュラフの性能評価について・・・・・・・・・・・・・・
今回のレポは写真が無く文言ばかりの薀蓄なので興味の無い方はスルーして下さいね(~_~;)

先日シュラフのレポをUPした際に複数コメントを頂いた中でENの話が出た!


『EN』とは~

正式名称は『EN(ヨーロピアンノーム)13537』という。

EN(ヨーロピアンノーム)とは、EU諸国のおいてシュラフの統一規格として制定されている規格の総称で、ヨーロピアンスタンダードとも呼ばれているらしい。

シュラフの温度域についてEN13537で算出するのが定義とされているようだ。
今までは各メーカーが独自の方法で算出されていた温度域を同一基準で示す為に2002年に出議され2005年に正式な基準が出来たとの事。

検査は認定された第三者機関が行う公平なもので、各メーカーの独自基準に基づく使用温度表示とは一線を画すものと言えるようだ。
EUで販売されるシュラフはこのEN13537による検査及び表示が義務付けられてるとの事。

この、なんかややこしい基準を僕なりに調べてみたので報告したいと思う!








調べてて感じた事は、第三者機関が検査を公平に行って算出する数字なので確かに数字は確かであり信頼性のあるものだという事は良くわかったが・・・・・・・・・・・・・・・・
後に書く検査方法等を鑑みると、複数のメーカーが各々独自の検査方法で算出すると出てくる数字はバラバラになるので、それを見るエンドユーザーが判断する際に解り辛い事から共通検査基準を設けた上で出た数字で表示する事で判断し易くしているだけの事のように感じた。


例が不適切かもしれないけど、僕の仕事(不動産・建築関係)でもあるんだよね!
取り敢えずの数字合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・ってやつ。

でも、住宅ってのは数字が高いから快適に暮らせるか!?
って言うと実はそうでも無いんだよね・・・・・・・・・・・・・・・・
まあ、数字が悪い粗悪品は論外だけど(~_~;)

必要以上の数字が欲しい人は、その数字を取る為に設けられた基準を満たせば良いだけ!
ここでは簡単に書くが、本来100のボルトで十二分なところに数字をもらう為の基準が120だからって取り敢えず20のボルトを増やしてから、余分な申請費用を負担して規格を取る!
って感じだね。

当然、増えたボルト料金やその手間賃も上がる。
必要以上の数値という紙を得る為にね…………
で、その申請受理して動くのは、お国関係者(*_*)
要は国が儲かる仕組みって訳だな!

でも、この規格はクリアしていなくとも通常は問題無い。
世の中、絶対は無いので絶対問題が無いのか?
と問われると、それはわからない・・・・・・・・・・・・・・・・・
あくまで一般的に問題無い!
という範囲に収めるしか方法が無いのが現実で、また数字を取る為の基準をクリアしてるから問題無いか?
と問われると・・・・・・・・・・・・・・・・
これまた、同じ答えしか出せないのが現実なんだよね!

ちょっと話が脱線しそうなんで元に戻すと・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◎EN13537の検査方法は以下の通り。
温度センサーが装着されたサーマルマネキンに、長袖と足首までアンダーウェアを着せシュラフに寝かせキャンプ用のマットレスの上に乗せます。マネキン内側の5箇所の温度が測定され放熱の度合を測定します。計測された温度と実験室の気温を計算式にあてはめて値を算出します。
シュラフの保温性能は単純な中綿の量だけでなく布地の種類や厚み・ジッパー等にも影響を受ける為、3回テストを行いアベレージを出す事でこれらを総合的に判断します。

◎EN13537における温度表記については大きく3つに選別される。
【Comfort Limit】
一般的な成人女性(25歳/60Kg/160cm)が寒さを感じることなく、リラックスした体勢で睡眠できる温度域とされています。
(一般的に男性に比べ女性は寒さを感じやすく高い使用温度が算出されます)


【Lower Limit】
一般的な成人男性(25歳/70Kg/173cm)が寝袋の入口を閉めて中で丸くなり8時間睡眠できる温度域とされています。これ以下の温度はリスクがある温度域とされています。


【Extreme Limit】
一般的な成人女性(25歳/60Kg/160cm)が寝袋の入口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で6時間まで耐えられる温度域とされています。この温度域では身体は震えを起こすことで熱を作り出し基礎代謝を増やそうとします。場合によっては低体温症の恐れもある危険な温度域といえます。


あと次のような但しが付加されている。
※実際に快適に睡眠できるかどうかは基準では測定できないさまざまな要素によって決定されます。風速や湿度等、テントやマットの厚さ着ているウェア等の装備、空腹状態であるかどうか等、個人の体調にも大きく影響されます。
※【Extreme Limit】に近い温度域では(表示温度より高い温度でも)低体温症を引起し最悪の場合死亡する恐れもあります。表示温度はあくまで理論上の下限温度です。できるだけ余裕のある温度域での使用をお勧めいたします。


この記述を読んで、Gearに拘りのある方なら多分?が出ると思う。
まあ全て書くのは難しいので少しだけ書くと・・・・・・・・・・・・・・・
一番気になる事と言えば・・・・・・・・・・・・・・
?と思った人とほぼ共通するはずだが!

付加された但しで、フォローはしてるところもあるが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

EN(ヨーロピアンノーム)13537 の検査基準には 
『寝ている時の身体の動きは考えられていない』という事と『自分が発する汗の事も考えられていない』
という事!

3つの温度表記については、極々納得出来る条件だと思うが(^_^.)

我々が山で使用するシュラフって、もちろん自分が中に入ってその中で睡眠をとる訳だから!
わからないけど・・・・・・・・・・・・・・・眠ってしまってから目覚めるまで微動だにせず同じ姿勢のままの人って要るのかな~

例えマイナス25度の厳冬期であったとしても朝目覚めるまでの間シュラフの中で全く汗を掻かない人って要るのかな~

ここって凄く大事な要素だと思うんだよね!

簡単に言うとシュラフの目的ってのは、実にシンプルで中に入って快適に眠る為の袋だよね(^o^)

住宅の断熱とある側面よく似てるので、ちょっと例を出すと・・・・・・・・・・・・・・

熱の伝わり方の3原則ってあるよね!
① 伝道   伝道とは物体が熱を通過させる現象。
② 対流   対流とは物体そのものの中で熱が移動する現象。
③ 輻射(放射)   物体が直接熱を放出する現象

これら3つの現象はシュラフにも大きく関与してると思う!

付け加えるとこの3つの現象にプラス『蒸発』があると思う。
所謂、自分から発する汗の事。


僕なりの解釈ではあるが、こうだ!

身体が発する熱は冷たい方へ流れようとする(伝道)のを保温効果の高い中綿(ダウンや化繊)が自らも蓄え且つ輻射を利用し身体と中綿との間の隙間(エアーポケット)で小さくとも対流を起こすことでシュラフ内の保温につなげる。

住宅での保温で例えると、シュラフのアウターは室内の床や天井、壁で、中綿は壁内の断熱材であり輻射熱を最大限利用して保温を保つ床暖房設備。
身体とシュラフの隙間(エアーポケット)は室内空間。
ここで室内の温かさを効率良く保つ為に一番大切なのは適度な気密性と対流との関係なんだよね!

一見、完全密閉した方が暖かい(涼しい)と思いがちなんだけど、実は間違いで空気は程よく動いてないと温かさも涼しさも人間の感じ方は半減する。
空気は入口に対して出口を作ってやると動く。
その動きに伝道という効果を合わせて対流させてやるから中に居てる人間は快適な暖かさや涼しさを感じる!
この時大事なのは湿度の問題。

なので・・・・・・・・・・・・・・・・・
気密性が高過ぎるだけだと、ただむわっと蒸し暑すぎたり、震える位にただ冷え切ってしまうという弊害がある!
それは湿度に大きく関係する水分の出口問題があるから。

人間は起きてる時も寝てる時も大量の水分を発するという事だ!

これが空間の狭いシュラフの場合、直『結露問題』につながる訳だなぁ~

適度な出口を設けて水分を逃がさないと湿度が高くなり不快、逃がし過ぎても保温効果が落ちるので不快。
凄く難しい問題なんだよね~

僕は科学的な知識は疎いのであくまで、僕が感じた事を直感的に書いてるのでその道に詳しい方からすると?があるかもしれないですが、その時はアドバイスお願いしたいと思います!

ってな事で、規格等についてはあくまで基準であって実際に我々がフィールドでシュラフを使う際は、色んな条件が重なり合うので数字だけでは到底判断出来ないのが本当のとこなのかなぁ~と思います!

でも、いままでこの基準では無くメーカー独自の検査基準から算出する温度表示が多かった為、その数字はバラバラで解り難かった。
エンドユーザーがより判断し易いようにという事で、各メーカーがここ最近EN(ヨーロピアンノーム)13537の基準に合わせてきたんだと思う。

僕が信頼し、好んで使ってるISUKAの新シュラフに関してもオフレコな部分もあるが(僕が自分の感性で書く事についてはOKを頂いてる)チェコのラボでテストは済ませているだけでなく更に良くする為にEN(ヨーロピアンノーム)13537の基準だけで無く、上で書いたような『寝ている時の身体の動きと自分が発する汗の事』も踏まえて改良を加えているようだ!
※これはWebでも紙カタログでも公開されていない

主な改良点は、保温促進というところで首元からの温かい空気の余分な逃げをより防ぐ為にダウンチューブとフードの立体型の改良。
伝道&対流で腰部分から足元までの周囲を度重なるテストの元、現段階でエアースポットが無くならないギリギリの最良の幅まで狭める改良。
※これは更に保温性が重視されるウィンターモデルの630より上のモデル。
保温に大きく関連する出来る限り熱を逃がさない断熱効果を保ちながら、余分な水分は可能な限り逃がす事で結露を抑える為の改良等・・・・・・・・・・・

最後に今回のレポでは数字の基準が主だが・・・・・・・・・・・・・・・
いくら数字上優れていても実際フィールドで使用してみると寒くて眠れない事もあれば、数字上は見劣りするもののフィールドで使用してみると予想外に暖かくて快眠出来た!
って事は往々にしてある事だと思う。

それは、あくまで設けてる基準は機械的なテストを行うにあたって必要なもので、それに対して算出された数字は、これまた、基準にしか過ぎないということだね!
色んな方々が各々のシュラフに対する思い等を書いたりしてるblogもあるが、その多くの結論には決まりも無ければ基準もバラバラなような気がする。

人によって体感は全然違うから、そりゃそうだよね!

でも、今までバラバラだった温度表記が取り敢えず統一されるのはエンドユーザーにとっては購入する際の一つの判断基準になるから良い事だと思う(^_^)

この基準を目安に、好きな容や色、メーカーで選んでも良いと思う!

その上で複数のメーカーの物を使ったりして独自で比較した結果自分なりの尺度が見えてくると思う。

僕は、やはりいまのところ国産メーカーならISUKAのシュラフが一押しだけどね(^_^)v









近々2号用の厳冬期シュラフでAir810xのショートサイズを追加導入予定(^_^)

by bphiro | 2014-10-02 17:37 | 道 具