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春夏秋冬、山遊び中心のレポート&備忘録


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四国 厳冬期の石鎚山!(本編)

四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1442990.jpg

今回の四国トリップは当初、河童さん達と1/28~29の一泊二日でカヤハゲに幕を張り三嶺を眺めながら一献出来ればいいなぁ!
ってところから始まった・・・・・・・・・・・・・・・

残念ながら河童さんの仕事の関係で連休は難しくなり29日のワンデーのみ一緒に行動する事になった。
28日のワンデーはどこに行く?
から、今回の石鎚山に決まった!





僕は雪山が大好きだ!
しかし・・・・・・・・・・・・今シーズンは降雪量が凄く多い!
でも、単純に雪が多いからと言って喜んでいられない(*_*)

下りの部分は予告にも記したが、西日本でも危険察知する事が出来る事態は発生してる!
幸いな事に雪崩に巻き込まれた3人共大事に至らなかったが、去る1月18日の伯耆大山での雪崩事故。
バリエーションルートで攻める人も居るが、冬の伯耆大山は夏山登山道から弥山を目指すのが
メインルートで、このルートは樹林帯を抜けてからは尾根を歩くので雪崩の危険性をあまり感じる事なく歩けるルートだという認識が強いと思われる!

このルートは・・・・・・・・・・・・・・・・
まず雪崩の心配はないだろう!
って思っているルートの6合目付近で雪崩は発生してしまった。

この雪崩事故も教訓に、やはり【雪山は何が起こるかわからない】と言うのが大正解だろう。

勿論、この雪崩事故が発生していなくとも雪山入山する際は最善の予防策を張り挑むのが当り前と認識はしてるので常に雪層チェックは怠らず雪の状態を把握出来るよう努め万一装備も万全にしているが・・・・・・・・・・

雪山は大好きだけど、それでも雪山は凄く怖い。

これからも、雪山入山を続けて行くに伴い危険も背中合わせなので昔の事も思い出しながら、安全について再度考え直さないといけないと思ったので少しだけ『だろう』は当てにならない雪崩の怖さについて書いてみようと思う。

1990年代のBCスノーボーダーの間では、有名な事故なので御存知の方も多いと思うが北海道ニセコ『春の滝』での雪崩事故で残念ながら亡くなってしまった女性は、僕と師匠の共通のお友達でした。
もう16年になります。

春の滝は、伯耆大山の夏道ルートに対して一般的に持つような印象でが強く、雪崩があっても大規模なものは無く、且つ事故当時は時期的(1月後半)にも全層雪崩の可能性は極めて低いと予測出来るエリアであったにも関わらず、実際の雪崩は表層雪崩ではあったが、雪崩が走った距離は全層よりもはるかに長く過去にも前例がないような大規模な雪崩でした。
4人のうち3人が助かったのは多くの人の敏速な救助活動によるものと本雪崩が圧雪ブロックによる雪崩ではなく新雪雪崩だった事が起因するとの事だった。

この春の滝の雪崩にしても、外面的には『まず大丈夫だろう』の範疇。

でも・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪崩は起こってしまった。

今、歩いてるところは樹林帯だから安心・・・・・・・・・・・・・!?

そんな事は全く無い。

自分が歩いてる、はるか上部でクラックが走り雪崩が発生したら・・・・・・・・・・・・・・
それも全層雪崩だとしたら・・・・・・・・・・・・・・

平均時速100km~150kmのスピードで頭の上から家庭用の冷蔵庫が踏み潰すぞ!と言わんばかりに無数に襲ってくるとイメージしたら!

周囲にある掴まれば安全だと思っている樹木なんて・・・・・・・・・・・・・・
一瞬にして薙ぎ倒されてしまう。

実際、僕自身はBCスノーボードで小さな表層雪崩に巻き込まれた経験しかないので真実味あるお伝えは出来ないけど、雪崩の怖さについてのメカニズムはある程度は理解してるつもりなので、安全で楽しい雪山入山が出来るように毎回心から祈って入山しています!

今回のレポ、何故いつものように書かず堅苦しく書き出したかと言うと・・・・・・・・・・・・

同行した2号は一昨年から僕と一緒に雪山にも入山するようになったとはいうものの、まだまだ初心者に毛が生えた程度。
悪場で変に怖がらせてしまい焦ってスリップでもさせたら大変なので現場では言葉には出さなかったが・・・・・・・・・・・・・・・

今回は『本気で怖かったからだ』

今直ぐにでも安全圏に降りたい!
って思ったのは久し振りだった。

大袈裟かもしれないが、無事下山出来た今思うのは自分にもっと自然を読める力があったら最初から登らなかっただろうな!
って事だ。
でも、まだまだ、そこまで自然を読める力の無い僕はギリギリまで突っ込んで現場の状況を感じて初めて、こりゃいかん!
って事を感じる事しか出来なかった。
これじゃ全然駄目。
もっと安全を重視して策を練れないと仲間と一緒に入山なんて出来ないよね。

って事もあり今回のレポは笑いは無しで簡単に登下山までの行動レポのみにする。


始発の石鎚ロープウェイに乗る為に麓の京屋さんの駐車場で待機。
8:40の始発に乗り込む!
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14113738.jpg


8:50 ハイクスタート。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14114481.jpg


予想通り積雪は多い。
成就社辺りでも人が常に通るところは雪が削られてるが周囲を見ると1m位はあるだろうか!
でも、気温が高い日が続いたからか表面はカチカチで歩き難い。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14115385.jpg


なだらかな降りを終え9:30八丁に到着!
いつになく天気は快晴で暖かい。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14123472.jpg


僕らは、ちょっとでもブーツが滑るのが嫌いなのでここからアイゼンを装着して登る事に!
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14125089.jpg


10:30 一件茶屋
この辺りで1.5m位の積雪で少し雪面が柔らかくなってきてる。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1413190.jpg


10:50 夜明峠
2号の靴擦れもまだ完治してなくて、少し擦れるようなのでブーツを締め直したりして大休憩を取る。
歩き出して2時間程で、お昼近くなると気温も15℃まで上がり暑い!暑い!
【後からの反省点としてこの時点で引返すべきだったと思う】
でも、あまりにも天気が良く歩いてて気持ちが良いので先に進んでしまった。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14135813.jpg


アイゼン・ブーツの締め直し等の作業時、ISUKAのゲイターは下からもジッパーが開けれるから凄く楽で効率も良い!
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1414685.jpg


超快晴!
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1414169.jpg

四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14142596.jpg


ここからが本当の登り!
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1414502.jpg


11:40 二ノ鎖の鳥居。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_1415082.jpg


この積雪量なんで当たり前だが二ノ鎖は完全に埋没してる。
ここから北側斜面を巻く。
鉄階段もほぼ埋没してて滑るとかなりの距離流されてしまうので気を抜ける場所では無い。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14151441.jpg

四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14152364.jpg


この北側斜面の巻き道に踏み込んで早々になんとなく足元に違和感を感じ始めた。
最初の回り込みは樹木を除けながらなんとかやり過ごすが・・・・・・・・・・・・・・
三ノ鎖手前の北側斜面で【ヤバい】と確信した。

この辺りは斜度もきつい。
積雪期ではよくある事かもしれないが、妙な感じにブーツが2回ずれる事を感じた。
急斜面なので何もなくても慎重になるところなので、ゆっくりと足を踏み出しながら雪の層を確認する。
表面は締り雪が更に固まりガチガチゴワゴワしてるが、踏み込んだその下は陽の当らない北斜面でもこの日は気温が高いので水分を多く含んだ雪にブーツは難なく沈む。

ギューッ、ズズッ~ギューッ、ズズズッ・・・・・・・・・・・・・


明らかに約10㎝程の厚さと20㎝程の厚さの緩い積雪の下に弱層(破断面)が二重に有りその下はカチカチの根雪層である事が完璧に分かった。
ここから上は更に斜度が増してる場所。
気温は15℃を越えてる。
僕らの先に2人先行者を確認してる。

トラバースでも少しづつ登っていて、登るに従って二重の弱層間の積雪幅は増えてるのも確認した途端、急激に恐怖が襲ってきた。

足元の状況が最悪の急斜面に居るので普段のような動きは出来ないので、僕のトレースにゆっくり付いて来てる2号に顔だけ振り返り【無理、降りよう】


ピークの弥山までは、目と鼻の先、ほんの少しの場所だが・・・・・・・・・・・・・・・・・
でも雪崩の巣のど真ん中に我々は居てる。

上も下も最善の注意を払いながら下山開始。

時間にすれば、ほんの10分か15分位だろう。
漸く鳥居まで辿り着いた。
僕の足は妙に力んだせいか攣ったようになってて、少しだけザックを下ろした後早急に夜明峠までスピードアップで戻った。

ほぼ安全圏まで来たので軽くランチにした。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14202664.jpg

四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14203683.jpg


この辺りだと、雪崩の危険もほぼ無いだろう!
2号には『登ろうと思えば行けたけど帰りが危ないから仕方ないね~』ってロープウェイまで戻った。
四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14204842.jpg

四国 厳冬期の石鎚山!(本編)_c0147398_14205554.jpg


この日、石鎚山に雪崩が発生した訳では無い。
実際、2名の登山者とあとから3名の若者達も弥山まで登っている。

僕は、何も無くて良かったと本気で思っている!

2名の登山者とは道中で言葉を交わした。
2名とも地元の方で何回も積雪期の石鎚山に登ってるようで装備を見てもしっかりされてるのがわかったが・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3名の若者達は・・・・・・・・・・・・・
うちの一人だけがトレランで使用するような5L位の小さいザックに飲み物を入れてるだけで他の2名はピッケル以外何も持っていなかった。

僕が偉そうに言える事では無いが、2名の登山者は各々経験も豊富にありそうな感じで雪崩の怖さも十分わかった上で登った事は想像するのは難しくは無いので意見する事は無いが・・・・・・

3名の若者には、ピークまで登れた事は素晴らしい事だし、怖さを跳ね除けて突っ込むというアグレッシブスピリッツも大事だけど・・・・・・・・・・・・
『困難』と『危険』の境界線がどこなのか!?
という事をしっかり考えて欲しいと思う。
【結果としてたまたま登れて降りれただけ】という認識を持って欲しいと思うなぁ。

雪面には二重の破断面が有った事。

数日気温が高い日が続いた事。

根雪のブロック層に厚みがある事。

自分の上部に人が歩いてる事。

前日は全ての登山者が自己判断で二ノ鎖鳥居より上へは足を踏み込んで無く、今日数日振りに人が雪面を踏み込んで小さな亀裂のきっかけを造っている事実が有る事etc・・・・・・・・・・・・・・・・・

登れた2名は凄いと思う。

だらしなく危険を感じた途端足に震えが来た怖がりの僕達は登れなかった。
滅多に無い快晴の中石鎚のピークを踏みたかったけど・・・・・・・・・・・・・・・

山は逃げないから~
又、今度2号とチャレンジしようと思う。

今回はこれでおしまい。


二日目に続く~




快晴の中弥山の岩角に座って極上のランチをしたかったなぁ~

by bphiro | 2014-02-01 14:37 | バックパッキング